診療放射線技師は国家資格です。
国家試験を受けるためには、養成課程のある大学で4年もしくは専門学校で3年以上通い卒業資格を得る必要があります。
そのため、大学受験で診療放射線技師を目指すことを決める必要があります。
診療放射線技師の国家資格は持っていてお得なの?
国家試験ってことは合格するのはたいへん?
この記事では、そのような疑問を解決します。
私は国立大学を卒業後、大学病院で10年以上勤務しています。
長年の知識・経験をもとにお伝えします。
それでは、いきましょう。
国家試験の合格率
2024年2月に行われた第76回診療放射線技師国家試験の合格率は79.5%でした。
新卒の大学のみでは89.8%、新卒の短大・専門学校のみでは75.6%でした。
過去5年間を見ると70~90%だといえます。
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
合格率(%) | 82.3 | 74.0 | 86.1 | 87.0 | 79.5 |
国公立大学では国家試験対策は積極的に行われていません。
反対に、私立大学では模擬試験をたくさん行うなど国家試験対策がかなり力を入れています。
国家試験を受けるための試験を設けている私立大学もあります。
そのため、私立大学の合格率には国家試験を受験させてもらえなかった人数が含まれていません。
再試などで合格して受験できる人がほとんどだそうです
とはいえ、合格率は高いです。
ほとんどの受験者が合格できる試験だと言えます。
試験勉強は2ヶ月くらいでも間に合います。大学受験のような競争ではなく、正解率60%を超えればよいだけです。
永久資格である
診療放射線技師免許は1度合格してしまえば、永久になくなりません。
運転免許のように更新や講習もありません。
例えば、子育てのために1度仕事を辞めて、専業主婦(主夫)になったとしても、子どもが成長したあとにまた診療放射線技師として再就職することができます。
診療放射線技師は総合病院でがっつり働くこともできれば、週数回パートとして働くこともできます。
自分自身のライフスタイルに合わせて働き方・場所を変えることが可能です。
そのため資格としてもっていてとてもお得だといえます。
パートでも高時給です。
大学であれば別の道もある
診療放射線技師の養成校である大学でも一般企業に就職することができます。
大学で診療放射線技師としての授業や実習を受けて「やっぱり診療放射線技師やめとこ~」と思う人もいますが、その場合は通常の就活を行います。
医療業界に関係のないところに就職する人もいれば、担当教員のごひいきで医療機器メーカーに就職する人もいます。
仮に医療業界に関係のないところに就職が決まったとしても、診療放射線技師の免許は国家試験に合格すれば取得できます。
万が一、新卒で入社した会社を辞めたとしても、その後診療放射線技師として働き直すことも可能です。
診療放射線技師の資格は持っていて損はないといえます。
再就職しやすい
すでに前に書きましたが、診療放射線技師の資格を1度取ってしまえばなくなることがありません。
そのため他の業界に比べて再就職しやすいと思います。
総合業院だけでなく、クリニックや健診センターなど働き先はさまざまあり、求人は常に出ています。
私世代の女性は再就職してパートになることが多いです。
以上より、診療放射線技師の資格は持っていてとてもお得だと言えます。
今後、特別なスキルが必要な時代へと一気に変わっていくかと思います。
そんな世の中で、診療放射線技師という資格はかなりのアドバンテージを持っていると思います。
大学進路で迷われているかたは、「診療放射線技師」になる(資格を取る)ことを考えてみてはいかがでしょうか?
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