新人診療放射線技師として必要な人材・特徴3選

radiological technologist
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毎年、何人も診療放射線技師が私の働く病院へ就職してきます。

その方たちを1人前の診療放射線技師に育てるために、OJTを基本とした研修を行っています。

新人技師の中には教育しやすい人・しにくい人、成長しやすい人・しにくい人がさまざまいます。

そこで、私が長年新人技師を見てきた中で、必要とされる人材の特徴を紹介したいと思います。

私

私は大学病院で何十人もの新人技師を見てきました。その経験から考えたことを紹介します。

ポジティブなバカ

1つめは「ポジティブなバカ」です。

文字だけ見ると悪い印象ですが、とても良い意味です。

入職した技師は「国家試験」に合格し診療放射線技師の免許を持っていますが、その知識だけでは仕事ができません。

X線装置や周辺機器の操作方法、その病院特有の撮影方法、患者接遇など大学で学ばないことを現場で習得する必要があります。

特にX線撮影の技術や患者対応は、さまざまな患者さん相手に経験して成長していくしかありません。

そこで生きてくるのが「ポジティブなバカ」です。

どんな患者さんでも、臆せずにチャレンジします。

はじめは荒削りではありますが、チャレンジして経験した分だけ困難なX線撮影や対応に困る患者さんの扱いができるようになっていきます。

さらに、教えたことに対して疑問に思わずに「ハイ!わかりました!」と気持ちの良い返事をしてその通りに実行してくれます。

あと、入職当時はぜんぜん知識ゼロでも、その後の伸びしろが大きいことが多いです。

反対に、高学歴で知識だけありプライドが高い新人技師には少し困ってしまうことが多いです。

かなり「石橋を叩いて渡る」傾向があり、指導もしにくい。

先輩技師からアドバイスや指導をしたとしても、「でも、〇〇だと思います」と言い訳のような反論をしてきます。

確かに学生時代までの知識が多いのはわかりますが、現場で“使える”知識でなければ意味がありません。

このような新人技師には徐々にだれも指導しなくなってしまい、数年後には必要とされない技師なっていく傾向があります。

プログラミングやエクセルのマクロを使いこなせる人

2つ目は「プログラミングやエクセルのマクロを使いこなせる人」です。

診療放射線技師はX線撮影をしているだけではありません。

例えば、患者さんの待ち時間の時間単位ごとに分析し対策をしたり、毎日の各モダリティの実績(件数)を集計したりする必要があります。

手作業で行うにはかなりの残業をする必要がありました。

しかし、それらをプログラミングやエクセルを用いて自動化させることで業務量を減らすことができました。

最近では、大学院卒の新人技師も増えてきていて、大学院時代にプログラミングやエクセルのスキルを身につけていることが多いです。

その人たちに依頼すると短時間でかなり質の高いソフトを作成してくれます。

無駄に手作業していた業務から開放され、より必要な業務を行うことができるようになりました。

勤勉な人

3つ目は「勤勉な人」です。

当然かもしれませんが、やはり必要だと思います。

1つ目の「ポジティブなバカ」に比べると、消極的な印象に見られスタート時点ではイマイチな評価をされがちです。

しかし、業務をこなしていく中で足りないと感じることについては教科書を見たり先輩に教えてもらったりして、キッチリと知識を蓄えていきます。

すると、本質を捉えることができるようになり、ミスも少なくなります。

もし、ミスをしたとしてもその後のリカバリーが早い印象です。

勤勉であることは、遅かれ早かれ必ずいい人材になっていきます。

まとめ

今回、私が思う「新人診療放射線技師として必要な人材・特徴」を3つ紹介させていただきました。

どれかに当てはまる人はいましたか?

とはいえ、就職とは巡り合わせであり”運”でもあります。

採用試験時にはどのような人材なのかすべては分かりません。

しかし、入職したら診療放射線技師として1日でも早く1人前になっていただきたいと思っています。

診療放射線技師として就職を考えているみなさん、必要とされる人材になれるように頑張って下さい!

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