みなさん、診療放射線技師ってご存じですか?
「診療放射線技師」と聞いて、どんな職業かパッと思いつく人はどのくらいいるでしょうか。
おそらく、「病院でレントゲンを撮っている人」を思う人がほとんどかと思います。
私は診療放射線技師として15年以上働いています。
職業を聞かれたときはいつもこうなる
「診療放射線技師」と活字で書けば、なんとなく「病院で放射線を扱っているのかなぁ」と分かると思います。
しかし、
「仕事は何をしていますか?」と質問されたとき、
「しんりょうほうしゃせんぎし です」と答えても、100%で「えっ?」って言われてしまいます。
私の滑舌のせいかもしれませんが、いつも「えっ?」って返されます。
そのため、「あ、病院でレントゲンとかCTとか撮っています」と言い直すことにしています。
すると、「あ~、それね!」って感じのラリーが行われます。
2019年にフジテレビのドラマとして放送された「ラジエーションハウス」のおかげで「診療放射線技師」の認知度はあがったと思いますが、まだまだ聞きなじみのない職業名なのかもしれません。
そもそも
「しんりょうほうしゃせんぎし」って長くないですか?
病院なら「医者です」とか「看護師です」って感じ短いのに、「診療放射線技師」はとても長く感じます。
短くして「放射線技師」と言っても、1度では伝わらないことがほとんど。
「臨床検査技師」さんや「理学療法士」さんたちはいかがですか?
レントゲンとCT以外は知らない?!
同窓会や合コンなどで「仕事」の話になったときに、いまの仕事内容を深掘りしてくれるケースがあります。
例えば、
仕事は何をされていますか?
診療放射線技師です。
えっ?なんですか?
あ、病院でレントゲンとかCTとか撮っています。
あ~、レントゲン技師ですね!
具体的にどんなことをしていますか?
レントゲンやCTもやっていますが、いまはアンギオや核医学もやっています。
あんぎお?かくいがく?・・・
レントゲンやCTは知っている人がほとんど
MRIや放射線治療のことを知っている人も多くなったと感じます。
しかし、
血管造影(アンギオ)や核医学(アイソトープ)についてはまったく知らない人がいます。
どんな仕事内容なのか説明をするのが大変なので、
放射線技師でもいろいろな仕事内容があるんですよ~
と、適当な回答をしてしまうことになってしまいます。
まとめ
「診療放射線技師」という職業名の認知度は上がってきていると思います。
しかし、まだまだ仕事内容については知られていないことも多くあります。
私は大学(放射線技師養成校)に入るまで、レントゲン・CT・MRIくらいしか知りませんでした。
これから進路を考えている人、受験しようと思っている人は実際の仕事内容をよく調べることをオススメします。
診療放射線技師の仕事範囲はとても広く、身につけなければならない知識や技術がとても多くあります。
今後も装置や機能は日々進化していくため、とてもやりがいのある仕事だと思います。
世間での認知度もどんどん上がっていくことを期待しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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