4月になると新入社員が職場へ入り、先輩のみなさんはその「新人」を教育することになります。
診療放射線技師も同様に新人教育を行うことになりますが、どのように教育するかとても悩みますよね?
マニュアルやチェックシートを用いて教育している病院も多くあります。
しかし、教育するための”道具”だけでなく、教える側の”態度”をどのようにするべきなのか試行錯誤していると思います。
私は長年、多くの新人を教育してきました。
どのように教えればよいのか、毎年のようにかなり悩みました。
そこで、
私は1つの正解にたどり着きました。
それは、
ほめることです。
この記事では、その理由を紹介します。
私はこれまで何十人と新人を教育してきました。
「ほめる」ということは、そんな私の知識や経験を元にたどり着いた結論です。
ほめることでよい好循環になる
X線撮影の場合、実際の患者さんの初めて撮影を行うときはとても緊張します。
その緊張を乗り越えてX線撮影をすると、
「成功体験が得られて自信がつく」「次もやってみようという前向きな気持ちになる」となります。
X線撮影は、撮影する回数が多ければ多いほど、撮影は上手くなっていきます。
はじめは少しくらい下手でも、臨床上問題ない程度の画像であればほめてあげましょう。
自信がついてきたら、細かいことを指摘してあげればよいです。
はじめは細かいことをいっても知識や経験が足りないため、まったくと言っていいほど伝わりません。
ただ、「怒られた」「なにかあーだこーだいってたな」と思われるだけです。
「ほめる=甘やかす」ではない
ほめることはよいが、甘やかすのはよくありません。
ほめてから指導するのです。
「いい画像だね、しいて言えばここをこう直すとさらにいい画像になるよ」など。
ただただ甘やかすのはで成長していきません。
しかし、ほめることで成長を感じさせることが大切です。
新人が「成長できている」「期待の応えられている」「職場の一員として仕事ができている」ということを実感できているのか、が大切です。
「ほめる」ことを意識するといいところに着目できる
「ほめる」ということはいいところがあるから、ほめることができます。
そのため意識的に”その新人さん”のいいところを探そうとします。
逆に、「指導しよう」「よくないところを指摘してやろう」と思っていると悪いところばかり目についてしまいます。
すると、先輩と新人のあいだに良好な関係は生まれなくなってしまいます。
良好な関係があることで、新人さんは納得して教育を受けることができるのです。
注意や指摘を受け続けていると、悪循環に陥る
ほめられることもがなったくなく、常に注意や指摘をされ続けていたらどうなるでしょうか?
「失敗したらまた怒られる」「注意されないように慎重にやらなきゃ」
ミスを恐れるあまり、そのことで頭がいっぱいになります。
冷静な判断ができなくなり、挙げ句の果てに通常の手順さえも頭から抜けてしまうことがあります。
すると、誰もが予想しないミスをしてしまうのです。
さらに、
慎重に行いすぎるせいで、時間がかかってしまいます。
時間がかかれば、「早くしろ!」とまた先輩に怒られてしまう。
そのような悪循環に陥ってしまうのです。
まずは自信をもって撮影ができるようになるほうが、成長は速いと思います。
「ほめる」ことの注意点
ほんとの初期段階では「ほめる」だけでもよいですが、ある程度できるようになってきたら「ほめる」だけでは成長が止まってしまうことがあります。
「これで十分なんだ」「私はすでに完璧だ」
と思ってしまう(勘違いしてしまう)新人もいます。
前述しましたが、「ほめたあとに指摘する」ことを意識して新人教育を進めていくとよいと思います。
いかがでしたでしょうか?
診療放射線技師の新人教育で必要なたった1つのこととして、「ほめる」ということを紹介しました。
「ほめる」こともとても難しいかと思います。
しかし、「ほめる」ことをベースにして、新人教育を試行錯誤して実践していくことで、先輩も新人も納得できるところまでたどり着けるようになります。
これは、新人の成長だけでなく、教える側の先輩の成長にも繋がります。
全員が成長していき、組織として向上していける職場になっていくことを期待します。
この記事がなにかの参考になるとうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
別の記事も読んでもらえるとうれしいです。
タカ
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